IPC委員会(春季大会)参加報告@Apex 2017
<IPC標準開発委員会>
2017年2月11日~17日の6日間、IPCが主催する展示会「Apex Expo」にあわせて、IPCの標準開発委員会がありました。
世界各国から数百名の委員が参加し、主力であるIPC-A-610やJ-STD-001の改版、コンフォーマルコーティング、ワイヤーハーネス関連の620など
様々な議題について議論されました。
(左:IPC-A-610の委員会、右:議論した内容に関して委員による投票の様子)
IPCの標準開発委員会は、公平性、公開性を重要視しており、エレクトロニクス産業に携わる人々であれば、誰でも参加できます。
IPCの会員や非会員は関係ありません。
議題も事前に公開されており、世界中から収集された改善提案を一つひとつ議論し、検討していきます。
そこで、結論が導き出されない場合は、タスクフォースとして小グループを構成し、データの収集や特定の専門家グループによって議論を続けられます。
<車載向け追加基準>
ここ1、2年で、急速に拡大しているのが、車載向けの追加基準です。IPCでは、通常の001や610に加えてより厳しい要求基準が必要な市場セグメントごとに
追加基準が作成されます。例えば、はんだ付の工程を標準化したIPC J-STD-001は、NASAやボーイングなど、宇宙・航空産業が集まり、追加基準が作成されています。
数十の会議室で、世界中から集まった専門家が熱い議論を繰り広げており、どの部屋で何のテーマが行われるかは、下記のようなバナーで公開されています。
Room9では、火曜日の10:00-12:00でAutomotive Addendum Task Groupとして、車載市場向けの追加基準の委員会が開かれました。
このほか、Room 15Aでは、620の宇宙産業向け追加基準、6012の医療デバイス向け追加基準、001のコンフォーマルコーティングなどがありました。
車載市場向けの追加基準については、こちらを参照ください。