【車載追加基準】新たなボイド基準とクラス分類について 2017年2月
2017年2月14日、IPC委員会@Apex2017で、ドイツで行われた2つのテーマとは別に、
自動車産業向けの追加基準について委員会が開催された。
本タスクグループでは、ボッシュグループのドイツ本社から来たU氏がチェアマン、コンチネンタルのJ氏がバイスチェアに就任することが決定。
特に、自動車産業向けの追加基準としては、既存のIPC-A-610に補足文書として追加することが推奨され、承認された。
<議題>
– 外観評価に加え、標準に追加すべき評価手法を検討
1. 断面評価
2.X線によるボイド評価
・ 特に、既存のIPC標準では、ボイドが30%まで許容となっている。この数値評価は、IPCの610委員会でも長きに渡って議論し、一般的には受け入れられている。
・一般的には、ボイドが信頼性に影響を及ぼすという証拠がない。上記の同意事項を変更する場合は、新規のデータ提出や科学的な証明があれば再検討を行う。
・ボイドが信頼性に影響を及ぼさないという研究結果は、非常に多くのものが発表されており、IPCの委員会で収集し閲覧できるようにする
・ただし、ボイドの許容値に関しては、顧客からの要求に含めることが必要と考えられ、引き続き上記については本タスクグループで議論していく。
– IPC-A-610の追加基準として検討すべき項目
・ボトムターミネーションコンポーネント(BTC) IPC-A-610 8.3.13-14
・オシレーター(水晶振動子)
・電解コンデンサ
・スルーホール部品へのリフローはんだ付
・特定のコネクター
・コンフォーマルコーティングとボイド
・はんだ接合部のボイド(上記参照)
など
– IPCのクラス分類について
・クラス3+などの車載部品の組立品では必要となろう。ASIL及びISO26262をハイライト
・一方で、参加者からは、既存のクラス3では、改善が難しいほどの品質を要求している箇所もあるため、クラス3+は意味を成さない可能性があるとの発言があった。
<今後の予定>
・引き続き、はんだ接合部へのボイドの影響に関するデータを収集する
・ボイドのデータ収集に関しては、別途小グループを生成し、収集に当たる
・追加基準として検討すべきコンテンツの収集
・IPC-A-6012での車載追加基準タスクグループと協働を提案
・クラス定義についてどの程度、調整する必要があるかを調査
・2017年6月27日、F2Fミーティング @ボッシュグループ(プリマス)
・IPC委員会(秋季大会) 9月@シカゴ
・アジア、特に日本の車載メーカーへの参加要請
議事録のダウンロードは、こちら。
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